今回の内容
1.開会
2.講演
(1)「資金調達・キャッシュフロー」株式会社FUDINNO 代表取締役 COO 大浦 学
休憩
3.グループワーク
マイプラン第3回シート作成
4.閉会
(1)「資金調達・キャッシュフロー」株式会社FUDINNO 代表取締役 COO 大浦 学
資金増加のパターンは、3つある。
1.売上
2.デッドファイナンス
「デッドファイナンス」とは、企業が資金調達を行う際に、負債(デット)を利用する手法のことです。主に債券の発行や銀行からの借入れを通じて資金を調達します。この資金調達方法では、企業は一定期間ごとに利息を支払い、元本を返済する義務を負います。
デッドファイナンスの特徴
- 利息の支払い義務: 借りた資金に対して利息を支払う必要があります。
- 元本返済: 借入れた元本を契約期間内に返済する義務があります。
- 資本の希薄化がない: エクイティファイナンス(株式発行など)とは異なり、既存の株主の持ち分が希薄化しないのがメリットです。
メリット
- 税制上のメリット: 支払った利息は税控除の対象となることが多いため、税負担が軽減される。
- 所有権の保持: 株式発行のように会社の所有権を放棄する必要がなく、経営権を維持できる。
デメリット
- 固定費の増加: 返済義務や利息の支払いが企業にとって固定費としての負担を増やします。
- 信用リスク: 返済が滞ると、信用力の低下や破産リスクが増加します。
デッドファイナンスは企業の経営戦略に応じて慎重に選択される手法で、特に返済の確実性や利息負担能力が重要な要素となります。
3.エクイティファイナンス
「エクイティファイナンス」は、企業が株式を発行することで資金を調達する方法です。この手法では、企業は新たな株式を投資家に販売し、その対価として資金を得ます。資金調達の一環として、株主には企業の所有権(持分)を一部提供する形となります。
エクイティファイナンスの特徴
- 株式の発行: 企業は新株を発行し、それを投資家に販売します。これにより資金を得ますが、発行株数が増えるため既存株主の持ち分は希薄化します。
- 返済義務がない: デッドファイナンスとは異なり、株式は借入ではないため、利息の支払いや元本返済義務がありません。
- 所有権の分散: 新株を発行することで、企業の所有権が新しい投資家にも分散され、経営権が一部希薄化することがあります。
メリット
- 返済リスクがない: 株式発行は借入ではないため、企業に対する返済義務や利息負担がありません。
- 財務負担の軽減: デッドファイナンスのように、借金を返済する負担がなく、企業のキャッシュフローを圧迫しない。
デメリット
- 株主の持ち分の希薄化: 新たな株式を発行することで、既存株主の所有割合が減少し、経営権が希薄化する可能性があります。
- 配当の支払い: 株主に対しては、企業の利益が上がった際に配当を支払う義務が発生することがあります。したがって、株式を発行した場合には、長期的には配当が企業のコストとなり得ます。
- 企業経営への影響: 新たな株主が経営に対して発言権を持つ場合、企業の意思決定に影響を与えることがあります。
エクイティファイナンスの種類
- 公開株式発行(IPO): 企業が株式市場に上場して、新規に一般投資家向けに株式を発行する方法。
- 増資: すでに上場している企業が追加で株式を発行し、資金調達を行う方法。
エクイティファイナンスは企業にとって、成長のための資金を得る重要な手段ですが、所有権や経営権の希薄化がデメリットになるため、慎重に選択される必要があります。
↑この中のエクイティファイナンスに特化されているらしい。
・フィッシャーの15の法則
「フィッシャーの15の法則」とは、アメリカの経済学者アーヴィング・フィッシャー(Irving Fisher)が提唱した、投資や資産運用における基本的な原則を示したものです。フィッシャーは、資本の成長と投資のリターンに関する数学的な関係を研究し、特に金利、インフレーション、資産価値の変動に関する法則を打ち立てました。
フィッシャーの15の法則に関連する主な概念
フィッシャーが提唱した具体的な15の法則というものは存在しませんが、フィッシャーが提唱した重要な経済理論や概念は次のようなものです。
- フィッシャー方程式
名目金利(Nominal Interest Rate)と実質金利(Real Interest Rate)の関係を示す方程式です。
名目金利 = 実質金利 + 期待インフレーション率
この式は、インフレが進行する中での投資や資産の価値を考慮する際に重要です。 - 時間価値の理論
お金の価値は時間とともに変化するという考え方。将来の1ドルは、現在の1ドルよりも価値が異なるとし、資産の現在価値や将来価値を計算するための基盤となる考えです。 - 負債のデフレ理論(Debt-Deflation Theory)
不況やデフレ期において、負債が実質的に重くなることで経済が深刻な悪化をたどるという理論。特に1929年の世界大恐慌時にフィッシャーが発展させました。 - 資産と負債の価格調整
資産の価格は利子率や期待インフレーションによって変動し、負債を利用した投資家は、インフレの上昇によって返済の実質負担が軽減される可能性がある一方、デフレ時には負担が増加するという考え方。
もし「フィッシャーの15の法則」が特定の文脈や著作に関連するものであれば、別の理論や法則の一部を指しているかもしれません。さらに詳細な情報が必要な場合は、その文脈を教えていただければより詳しくお答えします。
投資家における視点
・スケール性
・ユニーク性
投資家が企業やプロジェクトに対する投資判断を行う際、「スケール性」と「ユニーク性」は非常に重要な視点です。これらの視点は、企業が持続的に成長できるか、競争優位性を持っているかを評価するための基準として使われます。
1. スケール性(Scalability)
スケール性とは、ビジネスやプロジェクトが拡大可能であるかどうか、すなわち、成長に伴って売上や利益が大きく伸びるかを示す要素です。投資家は、スケール性の高いビジネスに魅力を感じる傾向が強いです。
スケール性の重要なポイント
- コスト構造: ビジネスが拡大する際に、コストがどれだけ効率的に管理できるか。スケール性の高いビジネスは、規模が大きくなっても、コストの増加が抑えられ、利益が急速に増加することが多いです。
- 例: ソフトウェア企業やオンラインサービスは、製品のデジタルな性質により、規模拡大時のコストが比較的低く、スケールしやすい。
- 市場の大きさ: そのビジネスが属する市場の大きさや拡大可能性。投資家は、ビジネスが大きな市場で成長できるか、あるいは新しい市場を開拓できるかを評価します。
- 例: スタートアップがグローバル市場に展開できるかどうかや、同じビジネスモデルで複数の国で成功できるか。
- 収益の拡大可能性: ビジネスが成長するにつれて、どれだけ迅速に売上や利益を拡大できるか。高いスケール性を持つビジネスは、少ない追加リソースで利益を増加させることができます。
スケール性の視点からの投資判断
投資家は、ビジネスが成長する際に、投入する資源に対してどれだけのリターンが見込めるかを重視します。コストが指数関数的に増加するビジネスはスケール性が低いため、投資のリスクが高いと見なされます。一方、スケール性の高いビジネスは、初期の投資が将来的に大きなリターンを生む可能性が高いと判断されます。
2. ユニーク性(Uniqueness)
ユニーク性とは、企業や製品、サービスが市場で競争力を持ち、他社との差別化要因が明確であることを指します。ユニークなビジネスは、競争優位性を持ちやすく、長期的に成功する可能性が高いため、投資家にとって重要な要素です。
ユニーク性の重要なポイント
- 製品やサービスの差別化: 他社が容易に模倣できない特徴や機能、または圧倒的な顧客体験を提供するかどうか。投資家は、競合に対して明確な差別化があるかを重要視します。
- 例: 特許技術や独自のアルゴリズム、ブランド力の強さなどが該当します。
- 独自のビジネスモデル: 競合他社が真似できない独自のビジネスモデルや収益構造を持つかどうかもユニーク性の一部です。これにより、競争を避けつつ市場シェアを拡大することが可能です。
- 例: サブスクリプションモデルやプラットフォーム型ビジネス。
- 顧客ベースの独自性: 他社では獲得しにくい顧客層にリーチしているかどうか。特定のニッチ市場や忠実な顧客ベースを持っている場合、それは強い競争優位性とされます。
ユニーク性の視点からの投資判断
投資家は、企業が競争の激しい市場で長期的に生き残り、持続的に利益を上げられるかをユニーク性から判断します。競合他社が簡単に追随できるビジネスは、市場での競争が激化しやすく、価格競争に巻き込まれるリスクがあります。一方、ユニークなビジネスは、競争優位を維持しやすく、高い利益率を保てるため、魅力的な投資先となります。
結論
- スケール性は、ビジネスが市場拡大に伴って効率的に成長できるかどうかを示し、特に成長性を重視する投資家にとって重要なポイントです。
- ユニーク性は、他社との差別化や競争優位性の源泉であり、長期的な市場での成功や持続可能な利益を見込むための重要な要素です。
投資家はこれらの視点を組み合わせ、企業が持続的に成長できるかつ競争に勝ち抜けるかを総合的に判断します。
適切でない課題
・デカすぎる課題
・小さすぎる課題
・お金を払ってでも解決したい課題でない
投資をするか?しないか?を考察した。
Vision
フェアに挑戦できる、未来を創る
3.グループワーク
強みと弱みを書き出してグループ内で発表。
競合の参考になるところを調査。
※自分もわかっていないので間違いなどがあるかもしれません。
その時は、お問い合わせから教示頂けたら幸いです。
コメント