↑どちらの方向に行っているかわからずに逆張りをしてしまう。
↑トリプルボトム
トリプルボトム(Triple Bottom)は、FXや株式市場、その他の金融市場におけるチャートパターンの一つで、相場の「底」を示すリバーサル(反転)パターンです。このパターンは、下落トレンドの終わりを示し、上昇トレンドへの転換の可能性が高いとされます。トリプルボトムは、「ダブルボトム」に似ていますが、底が3回出現することで特徴付けられます。
トリプルボトムの特徴:
- 3つの底:価格が3回にわたり、ほぼ同じ水準で下げ止まり、その後反発します。各ボトムの間には小さな反発(上昇)が見られますが、再び同じレベルまで下落します。
- ネックライン:3回の底の間に、それぞれ小さな上昇があります。この上昇の際に形成される高値を結んだ水平線が「ネックライン」と呼ばれます。トレンドの反転を確認するためには、価格がこのネックラインを明確に上抜ける必要があります。
- 出来高の確認:パターン形成時には、出来高(取引量)が最初の下落時に高まり、3回目の底を形成する際に出来高が減少し、ネックラインをブレイクする際には再び出来高が増加するのが理想的な形です。
トリプルボトムのシグナル:
- 反転サイン:3つ目の底をつけた後、価格が上昇しネックラインをブレイクすることで、相場が下落トレンドから上昇トレンドに反転するシグナルとされます。
- 目標値の計算:ネックラインから最も低いボトムまでの距離を、ブレイクアウトポイントから同じ距離だけ上に投影することで、上昇の目標値を設定することができます。
トリプルボトムの活用:
- エントリーポイント:ネックラインのブレイクアウトが確認された後に買いポジションを取ることが一般的です。
- リスク管理:ブレイクアウトがフェイク(ダマシ)になる可能性もあるため、適切なストップロスを設定することが重要です。多くの場合、最後のボトムより少し下にストップを置くことが推奨されます。
トリプルボトムの例:
- USD/JPYが110.00で3回にわたって底をつけ、その後112.00のネックラインを超えて価格が上昇すると、トリプルボトムパターンが完成し、上昇トレンドへの転換が示唆されます。
トリプルボトムは、非常に信頼性の高い反転パターンとして知られ、強い下落トレンドの終焉を示す場合に注目されます。
↑3連MACD
3連MACDは、テクニカル分析のツールであるMACD(移動平均収束拡散法)を使った戦略の一つで、3つの異なる時間軸のMACDを組み合わせてトレンドの強さや方向性を判断する手法です。この戦略では、複数の時間足を使うことでトレンドの信頼性を高め、エントリーやエグジットのタイミングをより精度よく判断します。
3連MACDの構成:
- 短期MACD:主に短期的なトレンドの動きを捉えるために使います。たとえば、5分足や15分足のMACDです。短期的なエントリーやスキャルピングを行う際に参考にされます。
- 中期MACD:相場の中期的なトレンドを示します。1時間足や4時間足などが使われ、中期的なトレードの方向性やトレンドの確認に役立ちます。
- 長期MACD:長期的なトレンドの流れを捉えるために、日足や週足などの時間足を用います。大きなトレンドを見極め、全体の相場の方向性を把握するのに使われます。
3連MACDのシグナル:
- 全てのMACDが一致する場合:短期・中期・長期のMACDが全て同じ方向に動いていると、強いトレンドの発生が示唆されます。たとえば、全ての時間足でMACDがシグナルラインを上抜けている場合、上昇トレンドが非常に強いと判断され、買いのタイミングとされます。
- 短期MACDのブレイクアウト:長期・中期のMACDが同じ方向を示している場合、短期MACDのクロスオーバーがエントリーのシグナルとして使われることがよくあります。これにより、トレンドの初動を掴むことが可能です。
- 逆方向のMACD:短期・中期・長期のMACDが異なる方向を示している場合、トレンドの不確実性が高いとされ、トレードのタイミングとしては避けられることが多いです。
3連MACDのメリット:
- 複数時間軸での確認:異なる時間軸でMACDを使うことで、短期的なノイズを排除し、トレンドの強さや方向性をより確実に確認できます。
- リスク管理:長期的なトレンドに対して短期的なエントリーポイントを探すため、より安全なトレード戦略が可能になります。
3連MACDの使い方例:
- 短期(5分足)MACDがシグナルラインを上抜けた。
- 中期(1時間足)MACDもすでにシグナルラインを上抜けている。
- 長期(日足)MACDも上昇を示している。
この場合、強い上昇トレンドが発生していると判断し、買いエントリーの好機と見なされます。
3連MACD戦略は、短期的なトレードの精度を上げつつ、大きなトレンドを確認しながらリスク管理を行いたいトレーダーに適した手法です。
↑エリオット波動
エリオット波動理論は、米国の会計士ラルフ・ネルソン・エリオットが1930年代に提唱した相場分析の手法で、金融市場の価格変動が一定の規則に従ってパターン化されているという考えに基づきます。この理論は、トレンド相場が「波」として現れ、その波の形や順序を理解することで相場の動きを予測できるとされます。
エリオット波動の基本構造
エリオット波動理論では、相場は「推進波」と「修正波」の2つの主要な波動で構成されています。これらの波動が組み合わさり、トレンドの全体像が形成されます。
1. 推進波(Impulse Waves)
推進波は、主にトレンド方向に動く5つの波で構成されます。この5波の構造は、トレンド相場においての基本的な動きとされています。
- 波1:初期の上昇または下降。相場の転換が始まり、少数のトレーダーが新しいトレンドを認識し始めます。
- 波2:修正。この波では、波1の動きの一部が巻き戻されますが、トレンドの大勢は維持されます。
- 波3:最も強い推進波。市場がトレンドを強く認識し、参加者が増加します。この波は通常、最も急激で長い動きとなります。
- 波4:再び修正波。波3の利益確定や一時的な調整による動きです。
- 波5:最後の上昇または下降。多くのトレーダーがトレンドに乗りますが、相場が過熱し、トレンドが限界に近づいています。
2. 修正波(Corrective Waves)
修正波は、トレンドに対する調整として3つの波で構成されます。この波動は、トレンドの終わりや一時的な逆行を示します。
- 波A:トレンドに逆行する最初の動き。通常、トレンドが終了したことを示します。
- 波B:トレンドの一時的な反発。トレンドがまだ続いているように見えるものの、実際には逆行が始まっている。
- 波C:トレンドに対する最後の修正。この波で修正が終了し、新たな推進波が始まることが多いです。
エリオット波動のサイクル
エリオット波動理論によると、市場の動きは大きなサイクルの中で波動が繰り返されます。典型的には、1つの推進波の後に1つの修正波が続き、これが1サイクルとなります。このサイクルがさらに大きなサイクルの中に内包され、より大きな波動を形成していきます。
- 大サイクル:数十年、数百年にわたる長期のトレンド。
- 中間サイクル:数ヶ月から数年にわたるトレンド。
- 小サイクル:数時間から数日間にわたる短期的なトレンド。
エリオット波動理論の活用
エリオット波動を使うことで、トレーダーは相場の動きがどの波に位置しているかを分析し、今後の動きを予測することができます。これにより、エントリーやエグジットのタイミングを図る手助けとなります。
- 波3を狙う:最も大きく力強い推進波3を見つけて、その途中でエントリーするのが最も一般的です。
- 波5の終わりでエグジット:波5の終わりはトレンドの終了を示唆することが多いため、ここで利益確定を行う戦略が有効です。
注意点
エリオット波動は非常に強力な理論ですが、波のカウントが主観的であり、必ずしも正確なタイミングで判断できるわけではありません。他のテクニカル分析ツールと組み合わせることが推奨されます。
エリオット波動理論を理解し活用することで、トレンド相場の予測精度を高めることができますが、実践には経験と観察力が必要です。
※自分もわかっていないので間違いなどがあるかもしれません。
その時は、お問い合わせから教示頂けたら幸いです。
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