8/19（月）水島 翔/FXトレーダー

レジスタンスとは、価格が上昇する際に上値が抑えられる水準を指します。つまり、価格がある一定の水準まで上がると、売り圧力が強まり、それ以上上がりにくくなるポイントです。レジスタンスラインとも呼ばれます。

レジスタンスの特徴

• 価格の上昇が止まりやすい: レジスタンスは、過去に価格が何度も上昇を試みたものの、その水準で跳ね返された場所です。
• 売りのシグナル: トレーダーは、レジスタンスに達したときに売りのポジションを取ることが多く、そのため価格が上昇しづらくなります。
• トレンド転換の可能性: 価格がレジスタンスを突破できないと、トレンドが反転し、下落に転じることがよくあります。

例

• 株価が1000円に何度も達するが、それ以上に上がらずに下落している場合、その1000円がレジスタンスラインになります。

レジスタンスは、トレーダーがエントリーやエグジットのタイミングを判断するために重要なテクニカル指標です。価格がこのレベルを突破すると、その後の動きが強まることが多いため、重要なポイントとして注目されます。

ブレイクとは、価格がサポートラインやレジスタンスラインといった重要な水準を突破することを指します。ブレイクが起こると、その後に大きな価格変動が起こりやすく、トレーダーにとって重要な売買のシグナルとなります。

ブレイクの種類

1. レジスタンスブレイク:

• 価格がレジスタンスラインを上抜けたとき。これにより、上昇トレンドが強まると予想されます。
• 例: 株価が長らく1000円で抑えられていたが、そのラインを超えて1050円まで上昇した場合、これはレジスタンスブレイクと呼ばれます。

1. サポートブレイク:

• 価格がサポートラインを下抜けたとき。これにより、下落トレンドが強まると予想されます。
• 例: 通貨ペアが1ドル=110円のサポートラインを維持していたが、そのラインを下回り、108円まで下落した場合、これはサポートブレイクと呼ばれます。

ブレイク後の動き

• ブレイクアウト: ブレイクが発生した後、価格が勢いよくその方向に進むこと。上昇ならさらに上昇、下落ならさらに下落することが多いです。
• フェイクアウト: ブレイクしたように見えて、その後すぐに元の水準に戻ってしまう現象。いわゆる「だまし」と呼ばれることもあります。

トレードへの影響

• ブレイクは、新たなトレンドの始まりを示唆することが多く、トレーダーはブレイクを狙ってポジションを取ることがあります。
• ただし、フェイクアウトのリスクもあるため、慎重な判断が求められます。

ブレイクは、トレンドの継続や反転を見極めるための重要なシグナルです。正確に把握することで、トレードの成功率を高めることができます。

サポートとは、価格が下落してきたときに下げ止まりやすい水準を指します。サポートラインとも呼ばれ、価格がそのレベルに達すると、買い圧力が強まり、下落が止まって反発しやすくなるポイントです。

サポートの特徴

• 価格の下落が止まりやすい: サポートラインは、過去に価格が下がってきたときに、反発して上昇に転じた場所です。このため、トレーダーにとって重要な買いのシグナルとなることが多いです。
• 買いのシグナル: トレーダーは、価格がサポートラインに近づいたときに、買いのポジションを取ることがよくあります。これにより、価格が反発する可能性が高まります。
• トレンドの反転ポイント: 価格がサポートラインを割らない限り、トレンドは維持されることが多いです。サポートを割り込んだ場合には、新たな下落トレンドが始まる可能性があります。

例

• 株価が800円まで下落したが、それ以上は下がらず、再び上昇し始めた場合、その800円がサポートラインと見なされます。

サポートは、トレーダーが価格の底を見極めるために使う重要なテクニカル指標です。サポートラインを意識することで、適切なタイミングでの買いエントリーが可能になります。

下位足とは、相場の時間軸を表す言葉で、短い時間軸のチャートやタイムフレームのことを指します。たとえば、1時間足より短い15分足や5分足などが下位足に該当します。

下位足の特徴

• 詳細な動きを確認:
• 短期的な価格変動や細かなトレンドを確認するのに使います。
• たとえば、1時間足で大まかなトレンドを把握し、5分足で具体的なエントリーポイントを探るというような使い方がされます。
• 短期トレードに有効:
• スキャルピングやデイトレードのような短期間での取引を行う際に、下位足を使って取引タイミングを精査することが一般的です。

例

• 15分足: 1つのローソク足が15分間の価格の動きを表すチャート。
• 5分足: 1つのローソク足が5分間の価格の動きを表すチャート。

下位足の利用

• エントリーポイントの確認: 上位足（例えば1日足や4時間足）でトレンドを確認した後、下位足でタイミングを図ってエントリーします。
• リスク管理: 下位足を使って、細かくリスク管理を行い、損切りや利確のポイントを設定します。

下位足は、相場の細かい動きを見るために非常に有用ですが、短期的なノイズが多く、騙しにあいやすい点もあります。したがって、上位足と組み合わせて使うことが一般的です。

ボラは、「ボラティリティ（Volatility）」の略で、価格変動の大きさを表す言葉です。ボラティリティが高いと価格の変動が大きく、低いと価格の変動が小さいことを意味します。

ボラティリティの特徴

• 高ボラ:
• 価格が短期間で大きく動く状態を指します。
• 市場が不安定なときや、重要な経済指標が発表されたときに高くなりやすいです。
• トレーダーにとっては、大きな利益を狙える一方で、大きなリスクも伴います。
• 低ボラ:
• 価格の動きが小さく、安定している状態を指します。
• 落ち着いた市場環境では低くなることが多いです。
• トレーダーにとっては、リスクが低い反面、大きな利益を狙いにくいです。

ボラの影響

• 取引戦略:
• 高ボラのときは短期トレードが盛んになり、低ボラのときはレンジ相場が続くことが多いです。
• リスク管理:
• ボラティリティが高いときは、リスク管理がより重要になります。損切りラインをしっかりと設定するなどの対策が必要です。

ボラティリティは、取引のチャンスやリスクを測る重要な指標であり、市場の状況を理解する上で欠かせない要素です。

ノイズとは、相場のチャートにおいて短期間で起こる小さな価格の変動や、実際のトレンドとは関係のない価格の揺れを指します。ノイズは、トレーダーが市場の方向性を正確に判断するのを難しくする要因です。

ノイズの特徴

• 短期的な動き:
• 短い時間軸のチャート（下位足）では、ノイズが多く見られます。これらの小さな動きは、しばしば実際のトレンドとは関係がありません。
• 誤解を招く:
• ノイズに惑わされると、トレーダーが早まって取引をしたり、誤った判断をしてしまう可能性があります。

ノイズへの対応

• 上位足を参考にする:
• 長い時間軸（上位足）のチャートを見ることで、ノイズの影響を減らし、より信頼性のあるトレンドを確認できます。
• フィルタリング手法:
• 移動平均線などのテクニカル指標を使用して、ノイズをフィルタリングし、実際のトレンドを見つけることができます。

例

• チャート上での急なスパイクや小さな価格の揺れ: これらはノイズであり、長期的なトレンドに大きな影響を与えないことが多いです。

ノイズを理解し、適切に対処することは、より正確な相場の分析と取引判断を行うために重要です。

スキャル（またはスキャルピング）とは、FXや株式取引において、非常に短期間で小さな価格変動を狙って利益を得るトレード手法です。スキャルピングを行うトレーダーを「スキャルパー」と呼びます。

スキャルの特徴

• 短時間での取引:
• 数秒から数分程度の間に、ポジションを持ってすぐに決済する取引を繰り返します。
• 1日に何度も取引を行い、少しずつ利益を積み重ねるのが特徴です。
• 小さな利益を狙う:
• 1回の取引で大きな利益を狙うのではなく、小さな価格変動での利益を狙います。
• 例えば、1～2ピップスの値動きを狙って取引を行います。
• 高い集中力と素早い判断:
• 市場の動きを素早くキャッチし、瞬時に判断して売買を行う必要があるため、高い集中力と判断力が求められます。

スキャルのメリットとデメリット

• メリット:
• 短期間で利益を得られるため、資金回転が早い。
• 市場が大きく動く前にポジションを閉じるため、リスクを短期間に限定できる。
• デメリット:
• 取引回数が多いため、手数料やスプレッドのコストがかさむことがある。
• 常に市場を監視し続ける必要があり、精神的な負担が大きい。

例

• スキャルパーが1分足のチャートを見ながら、短い時間での上下の値動きを狙って頻繁に売買を行う。

スキャルピングは、短時間で利益を上げることが可能ですが、リスク管理と高いトレードスキルが必要です。